EC-CUBEのメリット・デメリットについて解説!

執筆者情報
中村 圭介
株式会社カジヤ/代表取締役 男性向けファッション通販サイト運営の会社を経験し、現職に至る。デザインや開発から、ECやメディアのコンサルティングまでを一貫して行う。お付き合いのあるお客様の事業を成功に導けるように、再現性のある成長支援ができる会社を目指す。
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「EC-CUBEを使って、これから通販サイトを立ち上げたい」と考えたときに気になるのは、「どんなメリット・デメリットがあるのか?」ではないでしょうか。今回は、国産で古くから知名度のあるECオープンソース「EC-CUBE」のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

尚、EC-CUEと他のECシステムとの比較が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

EC-CUBE4系と楽天・Amazon等のモール型、BASE・Shopify等の自社型通販システムとの違いを解説

1. EC-CUBEとは?

EC-CUBEとは、ECサイトを構築するための通販サイト構築パッケージシステムです。オープンソースとして2006年から公開され、現在は(株)イーシーキューブとコミュニティによってバージョンアップが行われており、35,000店舗以上に導入実績のある有名な通販システムです。

1-1. EC-CUBEの主な特徴

EC-CUBEは、通販サイトをスタートするために必要な、”商品管理”、”受注管理”、”会員機能”、”お問い合わせ機能”などの標準機能が備わっているので、シンプルな通販サイトをカンタンに立ち上げることができます。

有料・無料のさまざまなデザインテンプレートや、機能拡張プラグインが公開されており、商品やブランドイメージに合わせたデザインを導入したり、必要な機能を後から追加することも可能。また、オープンソースの通販システムのため、全てのソースコードが編集可能なので、一般的な通販システムでは実現できないカスタマイズが行える点が大きな特徴です。

2. EC-CUBEのメリット

EC-CUBEで通販サイトを立ち上げるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

2-1. 35,000店舗以上の導入実績がある

オープンソースとして2006年から公開されている歴史の長い通販サイト構築パッケージシステムで、35,000店舗以上の導入実績がある国内でも有数の認知度を誇ります。導入実績が多い分、対応できる開発会社が見つかりやすい点も魅力です。

2-2. ECサイト運営に必要な標準機能が備わっている

EC-CUBEでは、”商品管理”、”受注管理”、”会員機能”、”お問い合わせ機能”などの標準機能が備わっているので、シンプルなECサイトの構築であれば追加のカスタマイズを行わずに通販事業をスタートすることが可能です。

2-3. プラグインやデザインテンプレート機能で、機能や見た目の変更が可能

EC-CUBEでは、サードパーティの法人・個人が制作した様々なプラグインにより、基本機能を拡張したり新たな機能を追加することが可能。また、デザイン機能により、パーツをブロック要素として並び替えたり、新しいブロックを作成できるなど、自由度の高い機能が備わっています。

2-5. 決済代行サービス選択肢が豊富

各種クレジットカード決済や、コンビニ決済、キャリア決済、QRコード決済など、EC事業の売上にも大きく影響する決済方法の選択肢。EC-CUBEでは、ASPやSaas型のECシステムとは異なり、決済代行会社が固定されていないため、国内・海外問わずさまざまな決済代行会社から、決済方法や手数料率を比較して、ニーズに合った会社を選定することができます。

2-6. オープンソースのため、ASPやSaas型では実現できないカスタマイズが可能

当社の経験上、特にEC-CUBEの恩恵を大きく受けられるケースは大きく2パターンあり、一つは運用コストをなるだけ最小限に抑えて利益率を最大化したいケース(自社内で一定以上の技術力が必要です)。もう一つは、通常のECサイトでは実現できない機能カスタマイズによるUX(ユーザー体験)や運営コストの改善です。
(もちろん、この2パターン以外でもEC-CUBEが適切なケースは多数あります。)

2-7. 自社で保守管理を行える技術があれば、かなり低いコストで運営できる

自社でホスティングサーバーを用意して、EC-CUBEを構築・運用することが出来れば、一般的な通販の運営コストと比較して、かなりコストを抑えた運用も可能です。

3. EC-CUBEのデメリット

次は、EC-CUBEのデメリットについても紹介します。デメリットについてはメリットと関連するものが多い印象です。

  • 外注せずにEC-CUBEで通販サイトを作る場合、最低限のドメイン・Webサーバーの知識が必要
  • 自社で保守管理を行うには、ある程度の技術的な知識が必要
  • 機能やデザインのカスタマイズには、相応する開発コストが発生する

EC-CUBEのデメリットは、大きく改修を行う場合は相応の時間とお金がかかるという点。(それがサービスの強みに繋がることもありますので一概に悪とも言えませんが…。)

当社では、事前に最終ゴールについてある程度お客様とすり合わせをさせていただいているので、今のところ問題になったことはありませんが、インターネットで見かける「EC-CUBEなら何でも出来る」という表現だけを見て導入してみたけれど、時間もお金も無く何もできない。という厳しい結果になることもあり得ると思います。

4. EC-CUBEで通販サイトを立ち上げた方が良いのはこんなケース

4-1. 月商1000万円以上を目指す一般的な通販サイト

EC-CUBEは、ECマーケティング株式会社が行ったネットショップ動向調査において「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」利用数にてNo.1を獲得している通販システムなので、月商1000万円以上を目標に通販サイトを立ち上げる場合は、とりあえず候補に入れて良い通販システムだと思います。

2021年10月に月商100万円以上のネットショップ担当者300人以上に対して行われた調査では、多くのECサイトを構築するサービスがあるなかで、EC-CUBEのシェアが2割を超えトップとなっていました。

(出典元:人気のECカートランキング1位はEC-CUBE!|ECマーケティング株式会社のプレスリリース

月商1000万円以上ともなると、シンプルな通販機能だけでなくより収益性を求めるためにさまざまなカスタマイズが必要になってきます。ASP型の通販システムの場合、提供している会社側でほしい機能を提供してもらえなかったり、最新の機能(例えば今で言うとPayPay決済等)が数年先の実装になってしまうなどが考えられます。

EC-CUBEであれば、開発費用はかかりますが、優先順位を自分たちで設置して柔軟に必要な機能を拡張していくことが可能です。

4-2. オリジナリティの高い通販サイトを構築したいケース

通販サイトを運営していると、「商品ページとカートページのヘッダーを統一にしたい。」「注文情報入力画面におすすめ情報を表示したい」など、色々なやりたいことが出てきますが、ECシステムの提供会社によって、修正可能な箇所が制限されており対応ができないことも多いです。

EC-CUBEでは、コアとなるソースコードが全て編集可能なため、ほとんどの改修に対応ができます。(中には、EC-CUBEのコードの大部分を変更しないと実現できないため、開発が現実的ではないケースもあります)。

競合他社との差別化のために行いたい施策が、「通販システムの仕様でどうやっても実現ができない‥」というケースを極力減らすことできるので、そういった状況が予想できる場合はEC-CUBEを採用することもおすすめです。また、対応できる開発会社の数も多いため安心して導入しやすい点も魅力です。

4-3. 定期購入、セット販売、オーダーメイドといった特殊な機能を持った通販サイト

EC-CUBEを使った特殊な機能を持った通販サイトの紹介は、別の記事でまとめる予定ですので、公開したら当サイトでご案内します。

定期購入やセット販売・オーダーメイドといった機能は、通常の物販よりも遥かに仕組みが複雑です。通販システムによっては機能提供されている場合もありますが、それぞれ細かい仕様は異なっていることが多い印象です。(例えば、定期購入の受注作成のタイミングや、決済の方法、お客様への通知タイミング等)

一般的な通販システムで提供されているこれらの機能は、提供会社によって決められた仕様を変えることができませんが、EC-CUBEであれば、コアとなるソースコードが全て編集可能なため、お客様の要望に合わせた開発も可能です。(決済代行会社や外部システムにより仕様の制限がかかるケースは大いにありますのでご注意ください)

4-4. 社内基幹システムや外部システムとの連携が柔軟にカバーできる通販サイト

EC-CUBEでは、提供されているGraphQLというAPIを使ってシステム連携をすることはもちろんのこと、プログラムコードがすべてお客様または制作会社の管理化にあるため、複雑なシステム連携についてもコストをかければ実装ができる。という点が魅力で、他の通販システムでは対応できない社内基幹システムや外部システムとの連携も実現可能なケースがあります。

4-5. レンタル機能やダウンロード販売などの、物販以外の通販サイト

一般的な物販だけを行う通販サイトはもちろん、改修・カスタマイズすることにより、データ販売やレンタル機能を同一サイトに機能として追加することも可能です。

通販サイトをベースとした独自性の高いサービスを構築して、ビジネスのスキームを強固にしたいと考えたときに、スクラッチで0から開発するよりも、EC-CUBEを活用して開発する方が近道となるケースもあります。

5.まとめ:EC-CUBEは、正しい知識で取捨選択が必要な、柔軟性の高いECシステム

EC-CUBEは、低予算で運営コストを抑えた高利益な通販サイトを作ることも、相応のコストを掛ければ、高度なカスタマイズにより付加価値の高い通販サイトを作ることもできる柔軟性の高さが魅力。正しい専門知識と理解があれば、他の通販システムやスクラッチ開発などの数ある手段の中で、コストを最小にできることもあります。

インターネットで情報を調べると、(間違ってはいないのですが)ソースコードが全て編集できる通販システムのため「全てのコードを編集できる=何でも出来る」と紹介されていることもあります。

ですが、開発には相応の費用がかかりますし、システムとしての特性もありEC-CUBEをベースにして開発をしない方が良いケースも存在するので、この点は詳しい開発会社に作りたいサービスの形を明確にした上で、相談してみてください。

当社では、通販サイトの立ち上げからカスタマイズだけでなく、Webコンサルティングや日々の更新業務の代行まで、幅広くサポートを行っております。(参考料金についてはこちらをご確認ください)。

EC-CUBEのカスタマイズやリニューアル、新規オープンのご相談や、通販の売上UP、メディア集客でお困りのことがございましたら、以下フォームよりお気軽にご相談くださいませ。

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