EC-CUBE4系で送料がどのように計算されるのか解説します

執筆者情報
中村 圭介
株式会社カジヤ/代表取締役 男性向けファッション通販サイト運営の会社を経験し、現職に至る。デザインや開発から、ECやメディアのコンサルティングまでを一貫して行う。お付き合いのあるお客様の事業を成功に導けるように、再現性のある成長支援ができる会社を目指す。

この記事では、「EC-CUBE 4系で送料がどのように計算されるのか?」「配送方法の制御に影響する”販売種別”とは何か」についてご紹介します。

EC-CUBEの送料は、主に「基本送料設定」「配送設定」「商品個別送料設定」の3つの金額・個数設定によって決定されます。

また「販売種別」という、同時に注文できる商品や、設定できる配送方法を制御する重要な概念もあり、これらをしっかりと把握しないと、実際にお客様に請求される送料がわからないという状態になってしまいます。

想定しない送料によって、赤字になったり逆にお客様に不要な送料を請求しないように、まず「販売種別」について解説した上で、「基本送料設定」「配送設定」「商品個別送料設定」について解説します。

1. EC-CUBEで正しく送料設定をするために知っておきたい「販売種別」について

EC-CUBEには「販売種別」という概念が存在します。販売種別は、以下のイメージ図の通り、EC-CUBE上の全ての商品、および配送方法を包括する大きな分類のことです。

商品と配送方法は、登録や更新を行うときに販売種別を必ず設定する仕組みになっています。

EC-CUBEでは、販売種別が同じ商品のみ同時に注文をすることができ、また同じ種別の配送方法だけを選択することができるという仕様になっています。

なお、種別Aと種別Bの商品を同時にカートに入れることは可能なので、2つカートを持っているような状態になります。

注文を行う際には、カート内から種別Aの注文に進むか、種別Bの注文に進むかを選択して、どちらかの注文が完了した後に、もう1度カートから注文を行う。という流れになります。(楽天市場などのECモールで店舗をまたいで注文する感覚と近いです。)

配送元の拠点が1つで、全ての商品を同梱できるような店舗様の場合は、基本的に販売種別を設定する必要はありません。

ややこしいと思われがちな販売種別ですが、配送元の拠点が複数あり、また拠点ごとに販売される商品が異なる場合や、受注生産品と通常品を同時に購入されたくない時に設定することで、円滑なスキームを構築することが可能な、実は有用な機能です。

次の章からは、冒頭でお伝えした「基本送料設定」「配送設定」「商品個別送料設定」について順を追って解説していきます。

2. 送料無料のラインを設定できる「基本送料設定」

「設定>店舗設定>基本設定」に「送料設定」という設定項目があります。ここでは、店舗の送料無料ラインを「商品の合計金額」または「商品の合計点数」から設定を行うことができます

この送料無料の設定は、EC-CUBE標準の送料設定(配送方法、商品個別送料)よりも優先され、条件を満たすと送料が0円となりますので、設定の際は送料によって赤字になってしまわない様、十分にご注意ください。

3. 都道府県ごとに送料を設定できる「配送方法」

配送方法設定では、都道府県ごとの送料を設定することが可能です。
(配送方法の設定には、他にも支払方法やお届け時間帯の項目もありますが、ここでは割愛します)

「佐川急便/普通便」や「ヤマト運輸/クール便」といったように、実際の配送業者と配送方法名を利用するケースもあれば、商品小売価格が決まっているなどの理由で、梱包資材やピッキング費用も送料に乗せる必要があり、お客様のイメージ悪化防止のためにボカした配送方法名するケースもあります。

先に説明した「販売種別」の設定が必須となっており、お客様は、注文する商品と同じ種別の配送方法を選択して注文することができます。(種別に紐付いた配送方法が1つしか無い場合、お客様は配送方法を選ぶことはできません。)

4. 商品1点あたりの個別送料を設定する「商品ごとの送料設定/商品送料」

最後に、こちらは「基本設定」の画面で「商品ごとの送料設定」を有効にした場合のみ使える機能で、有効化すると商品の編集画面に「商品送料」という項目が表示されます。

「商品送料」は、商品1点ごとに追加で発生する送料を設定できる機能となっており、配送方法で設定した送料とは別でお客様に請求されます。

「商品点数ごとの送料であれば、商品代金に加算するのと一緒だから、わざわざ設定する必要性がわからない」という店舗様もいらっしゃるかもしれません。

ですが、規格品でネット通販では価格競争が避けられない商材の販促施策であったり、また、商品計だけだとお客様にお得感がありませんが、基本送料設定と組み合わせて「10点購入で実質1点無料」のような表現も可能で、意外と実用性のある機能の1つです。

5. EC-CUBEでも送料設定まとめ

EC-CUBEでの送料設定が、どのように実際の送料として反映されるのか、なるだけイメージも交えて解説しましたがいかがでしたでしょうか。EC-CUBEを使って店舗運営される上で、少しでも助けになれたら幸いです。

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