EC-CUBEのSEO対策にかかる費用相場と期間の目安を紹介します

執筆者情報
中村 圭介
株式会社カジヤ/代表取締役 男性向けファッション通販サイト運営の会社を経験し、現職に至る。デザインや開発から、ECやメディアのコンサルティングまでを一貫して行う。お付き合いのあるお客様の事業を成功に導けるように、再現性のある成長支援ができる会社を目指す。

EC-CUBE で通販サイトを運営されている方の中には、「外部に内部SEO対策をお願いしたいが、どれくらいの見積もりになるか想像もつかない」「想定から大きく外れた見積もりが来てしまうとお互いに時間の無駄になるので、相場を把握しておきたい」という悩みを持たれている方もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では、EC-CUBEで行えるSEO対策の種類の説明と、それぞれの対策にどれくらいの費用や期間がかかるのかをご紹介します。

1. 通販サイトで行える3種類のSEO対策

EC-CUBEをはじめ、通販サイトで行えるSEO対策には大きく「内部SEO対策」「コンテンツSEO」「外部SEO対策」の3つがあります。

ここでは、EC-CUBEの機能内やカスタマイズによって実施できるSEO対策(内部SEO対策、コンテンツSEO)と、サイト外への働きかけが必要なSEO対策(外部SEO対策)に分けて解説します。

1-1. EC-CUBEの機能やカスタマイズで対応できる「内部SEO対策」と「コンテンツSEO」

自社でお持ちのEC-CUBEサイト内で行える対策には、「内部SEO対策」と「コンテンツSEO」があり、それぞれ「検索エンジンに情報を拾ってもらいやすくするための施策」と「有益な情報を作成、発信する施策」と言い換えることもできます。

それぞれの具体的な説明は以下の通りです。

項目名 主な内容
内部SEO対策 検索エンジンのロボットによるクローリング(情報収集)を助け、コンテンツを見つけてもらい易くしたり、理解しやすいサイト構造にすることを一般的に内部SEO対策といいます。

また、近年ではお客様がWebサイト上で優れた体験をするための指標(コアウェブバイタル)の改善も対策の1つとして注目されています。

コンテンツSEO お客様の求める質の高いコンテンツを発信するのがコンテンツSEOです。

ターゲットとなるお客様層が検索するであろうキーワードを想定して、アクセス数の最大化のために網羅性のあるメディア的な手法を取るコンテンツマーケティングや、製品のユースケースや、潜在ニーズから役に立つコンテンツを蓄積するニッチな戦略などがあります。

1-2. 自社の通販サイト外で行う「外部SEO対策」

外部SEO対策は、被リンク(外部サイトから自社サイトへのリンク)、サイテーション(リンクはなくとも、社名やブランド名などをWeb上で言及されること)の獲得といった、自分のサイト外からの評価を高める対策です。

ただし、お金を払って被リンクなどを購入する行為は、ブラックハットSEOと呼ばれるGoogleが定めるガイドラインに反する行為と見なされ、見つかればペナルティが課されるので注意しましょう。

2. EC-CUBEで実施されるSEO対策費用の相場

ここまでで、SEO対策には自社通販サイト内での対策とそれ以外があり、自社通販サイト内でのSEO対策には、「内部SEO対策」と「コンテンツSEO」があることを解説しました。

では実際にSEO対策を外部に発注する場合、どういった対応項目があり、どれくらいの費用が発生するのか、当社の経験に基づいて紹介させて頂きます。

尚、「内部SEO対策」も「コンテンツSEO」も、以下の表に書き出せないほど様々な対応項目が存在します。どの対策が必要かは対象となるサイトによっても変わってきますので、大まかなイメージを掴めるように比較的、事例として多いものをピックアップしてご紹介しております。

項目名 対応項目例 相場費用
内部SEO対策 ・マークアップやmeta設定の最適化
・sitemap.xml や robots.txt の最適化
・Search Console , Web マスターツール設定
・構造化マークアップ対策
・コアウェブバイタル対策
・サイト内の画像軽量化
・質の低いページの検査と対策
10万円〜100万円
基本スポットでの対策で、
継続費用は発生しない。
サイトの規模感や、ページ数により変わる
コンテンツSEO ・ヒアリング〜ターゲット層・ペルソナ設定
・キーワード調査/コンテンツ戦略の調整
・コンテンツ制作及び編集/リライト
・定期的なレポート報告
5〜50万円/月
1記事単価:1〜10万円
月の固定契約が多い。
アクセス数目標のコンテンツマーケの場合、記事単価は安くなる傾向があるが、専門性が高いジャンルの場合は高い。

項目を絞ってご紹介をしているのですが、対応する通販サイトの規模感によっても大きく発生費用が異なってくるため、相場費用の金額の振れ幅が大きくなっている点はご容赦ください。

費用については抽象度の高い概算となっていますが、金額の上限を保証するものではなく、10万円を下回ったり逆に100万円を上回るケースもありますので、あくまでも参考程度にご確認ください。

ちなみに、当社での「内部SEO対策」での対応時の経験則としては、EC-CUBEサイトの立ち上げ初期〜3年、商品点数10〜100点くらいであれば、スポットの改修が20万円弱で収まるケースが多くあります。

「コンテンツSEO」については、アクセス数をKPIとしたコンテンツマーケティングの場合はミニマム30万円/月(6ヶ月契約)で数万〜十数万PV達成を目標にしたり、専門性が比較的高いニッチ市場の取材コンテンツであれば、5〜10万/1コンテンツくらいでの制作、というのが1つの参考値です。

3. 当社でおすすめしているEC-CUBE初期の内部SEO対策

当社では、EC-CUBEで通販サイトを立ち上げる際にオススメのSEO対策について、可能な限りエンジニアで無い方でも対応ができるように、以下のような項目について対応手順を紹介しています。

  • <title>タグのテンプレート修正
  • <h1>タグのテンプレート修正
  • <meta name=”description”> の設定canonicalタグの設定
  • robots.txt の設定
  • Google Search Console , Bing Web マスターツールへのSitemapの登録

尚、EC-CUBEのカスタマイズが必要なものだけでなく、プラグインをインストールするだけで対応ができる項目もあり、以下のような内容になっています。

プラグインでカバー出来る項目 ・<title>タグのテンプレート修正
・<meta name=”description”> の設定canonicalタグの設定
テンプレートの改修が必要な項目 ・<h1>タグのテンプレート修正
・Google の Search Console 、
Bing Web マスターツールへのSitemapの登録
・robots.txt の設定

具体的な対応方法について興味のある方は、ぜひ以下の記事リンクをクリックして詳細をご確認ください。

https://cajiya.co.jp/column/6960

3-1. 対応に掛かる費用・期間の目安

「3. 当社でおすすめしているEC-CUBE初期の内部SEO対策」でご紹介した内部SEO対策の5項目を、当社にご依頼頂いた場合の費用や期間の目安ですが、ご発注から対応完了までおよそ1ヶ月、費用は10万円(税別)前後で対応できるケースが多いです。

対応するサイトの状況などによって、大きく異なってくる場合もありますので参考程度に確認して頂いて、もしご要望がありましたらお気軽にご連絡くださいませ。

4. 株式会社カジヤでは、EC CUBE4系のプラグイン開発や制作・カスタマイズを承っております

当社では、通販サイトの立ち上げからカスタマイズだけでなく、Webコンサルティングや日々の更新業務の代行まで、幅広くサポートを行っております。(参考料金についてはこちらをご確認ください)。

EC-CUBEのカスタマイズやリニューアル、新規オープンのご相談や、通販の売上UP、メディア集客でお困りのことがございましたら、以下フォームよりお気軽にご相談くださいませ。

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